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心のよろいが脱げた39歳看護師さん


東京の女性専用性感マッサージ「heart up!」のナオです。

 

今回は性感マッサージというよりも、カウンセリングという感じになりました。

LINEにメッセージが入って来たのですが、非常にご自身を卑下しているような感じを受ける文面でした。どんなかと言うと、

 

「私みたいな残念な見た目」

とか

「仕事では若い人が中心になっていて存在が無い」

とか、性感マッサージよりもそちらの方が気になってしまいお会いすることになりました。

 

お会いしてみると話し方も荒い言葉遣いで下町の方?と思うような感じなのでチャキチャキ系なのかと思わせるのですが、話してることと言葉がいくつも矛盾していてとても違和感を感じていました。詳細は割愛しますがこの人は何かから自分を守っているからこうなっているのかなと思ってしまいました。

 

ホテルについて話していくと疑問も晴れることとなりました。性感マッサージを利用しようと思ったのはストレスの発散という事もあったのですが、本心は女の子に戻りたいというものでした。

 

「女の子」

 

色々なしがらみや体験、経験から自分を強く見せようとしているだけだったのです。いつしかそれが離れなくなってイメージとなって定着し、自分に期待していないように見せることで自分を守っているだけなのでした。本当はそれが辛くて仕方ないのに自分に嘘をつき、あたかもそうしていることが当たり前なことのように信じ込もうとしているだけなのでした。

 

人に関心ないと言うのですが職業は看護師さん。もう何年も続けているベテランさんだからそんなこと本心ではないことは容易に推測できます。ふざけてよく蹴ったり叩いたりするというのですが、本当はそんなことしたくはないとのことでした。自分を強く見せなければバランスを取れないと思っているのでしょう。

 

そんな話をしばらくしていたので思わずハグしてしまったのですが、その瞬間に号泣してしまいました。

 

「女の子になってみたい」

 

これは本心でしょう。本当は純真な女の子なのです。威勢の良いことばかり言っていますが見せかけだけと言うのがよく分かります。ということで性感マッサージの目標は女の子になるということになりました。

 

性感マッサージをしてみて分かったのですが、本人が言うほど経験値は高くないなと思いました。さほど性感帯が開発されている訳ではなく、それどころか恥ずかしいを連発する感じでした。全身で感じるようになり、もう少しでイクというところでストップがかかるのです。イクのが怖いということでしょうか。であれば無理にすることもありません。

 

指を抜いて休憩しようとすると急に泣き出してしまいました。どうしたのかと思えば、

 

「変な声だしたから嫌われたかと思って・・・」

 

???

変な声?喘ぎ声のことか?

 

「そうしているのだからそんなこと普通だし、嫌う事でもないでしょ?」

 

そういうセックスしか経験していないのですね。それともそれすら演技しなければならなかったのでしょうか。セックスで演技なんて必要ないし、ちゃんとコミュニケーションが取れていれば演技をするなんて考えすらなくなるのが本当のセックスだと思うのですが・・・。

 

この後も話をしていたのですがもうずっと泣いてしまっていました。どれだけ心を鎧で縛っていたのでしょうかね。彼女の心を丸裸にした時の表情は女の子を越えて立派な女性の顔になっていました。残念な顔ではなく綺麗な女性の顔になっていました。

 

性感マッサージもちゃんとしました。けれど感じる感じないよりも女性としての心を取り戻して欲しいと感じた稀な経験をナオもしました。